3ヶ月、サッカーノートを書き続けてみて分かったこと
「サッカーノート活用術」と題して、書くことの効果、続け方、目標の分解、試合の振り返り方、まわりの大人との関わり方と、5回にわたって紹介してきました。
最終回となる今回は、ここまで書いてきた内容を、実際に自分自身で3ヶ月間、あらためて徹底してやってみた記録です。40年サッカーをやってきて、それなりに振り返りの習慣はあったつもりでしたが、このシリーズで言語化した型を、あらためて自分に課してみて感じたことを、率直にまとめておきます。
1ヶ月目:まず「続けること」自体に苦戦した
正直に言うと、1ヶ月目は第2回で書いた工夫を実践していても、何度か途切れそうになりました。仕事が忙しい週、練習後にバタバタしていた日。「今日は書かなくていいか」という誘惑は、何度もありました。
それでも続けられたのは、型を決めていたからだと思います。今日できたこと・課題・次回試すこと、この3行だけでいい、と決めていたので、疲れている日でも1分あれば終わりました。第2回で「文章ではなく型で書く」と書きましたが、これが一番効いたのはこの1ヶ月目だったと思います。
2ヶ月目:目標の分解が、練習中の集中を変えた
2ヶ月目に入ってから、第3回で紹介したシーズン目標・月次目標・今日の目標の3段階を、あらためて丁寧に作り直しました。
これをやってから、練習中の意識がはっきり変わりました。「今日はこの1点だけ意識する」と決めて練習に入ると、漫然とボールを追いかけている時間が明らかに減りました。40年もやっていると、体は勝手に動くようになっている部分も多いのですが、意識の向け方ひとつで、同じ練習量でも中身がまったく違うことを、あらためて実感しました。
3ヶ月目:試合の記録を並べて見返し、自分の癖に気づいた
3ヶ月続けたところで、第4回で書いた「試合を並べて見返す」ことを実際にやってみました。3ヶ月分の試合記録を並べてみると、想像していた以上に、自分のプレーの癖がはっきり見えてきました。
特に、フィジカルの強い相手との対戦で、毎回同じ場面で対応が遅れていること。これは1試合だけを振り返っていたら、絶対に気づけなかったと思います。数ヶ月分の記録を並べて初めて見える傾向がある、というのは、頭では分かっていたつもりでしたが、実際に自分の記録で体験すると、説得力がまったく違いました。
3ヶ月続けて、一番変わったこと
3ヶ月を振り返って、一番変わったと感じるのは、プレーの内容そのもの以上に、練習や試合に対する向き合い方です。
以前は、練習が終われば「今日はこんな感じだったな」という漠然とした感覚で終わっていました。今は、練習中から「これは後でノートに書くな」と意識しながらプレーするようになりました。振り返ることを前提にプレーすると、同じ1回の練習でも、得られるものの量がまったく違います。
40年もやってきて今さら、と思う部分もありますが、続ける仕組みさえ整えれば、何歳からでも、振り返りの質は変えられるのだと実感しました。
同じ3ヶ月、実は小学生の子どもにも同じ型で書かせてみました。大人と違って長続きするか正直不安でしたが、3行だけの型にしたおかげか、思った以上にすんなり続いています。書く内容も、最初は「たのしかった」だけだったのが、今では「取られたところ」「次はこうする」と、自分の言葉で具体的に書けるようになってきました。
このシリーズのまとめ
あらためて、5回分の内容を簡単にまとめておきます。
紙のノートでも、アプリでも構いません。大事なのは、今日の練習後、5分だけ振り返りの時間を作ることです。
40年やってきて、ようやくたどり着いた振り返りの形です。次は、読んでくださったあなたのノートが、続いていくことを願っています。









コメント