「世界地図」で目にする日本の国土は、とっても狭い感じがします。
でも、正しい方法で比較すると、日本の国土は、意外と広いことが実感できます。
面積が正確に表示される地図サイト『The True Size Of…』で、日本の国土のサイズ感を検証してみました。
2026年9月、国連が「メルカトル図法からの卒業」を決議した
2026年9月4日、国連総会でちょっと見過ごせないニュースが採択された。世界地図の基準を、学校や地図帳で当たり前のように使われてきた「メルカトル図法」から、面積を正しく表現する「イコールアース(Equal Earth)図法」へ切り替えるよう加盟国に促す決議案が、賛成164カ国・反対1カ国(米国)・棄権6カ国という圧倒的多数で可決されたのだ。
決議を主導したトーゴやフランスは、地図は「決して中立な存在ではない」とし、地図が子どもたちの世界の見方や想像力に与える影響の大きさを訴えた。一方の米国は「国連が信頼を失っている典型例だ」と猛反発したが、それでも164カ国が賛成に回ったという事実は重い。
そもそも何が問題だったのか。おなじみのメルカトル図法は経線と緯線が直角に交わる「正角図法」で、航海図としては非常に優秀だ。ただしその代償として、高緯度に行くほど陸地の面積が実際より大きく描かれてしまう。北緯60度あたりで面積はおよそ4倍に、グリーンランドに至っては実際の14倍近い大きさでアフリカ大陸と張り合うほどに描かれる。結果として、赤道付近に広がるアフリカや南米、東南アジアは、地図上では実際より存在感を小さく見せられてきた。
これを是正するために2018年に考案されたのが「イコールアース図法」だ。開発したのは地図学者のBojan Šavrič、Bernhard Jenny、Tom Pattersonの3人。2017年にボストンの公立学校が、同じく面積を正しく表す「ガル・ピーターズ図法」を採用したことがきっかけになったといわれている。ガル・ピーターズ図法が縦に間延びした独特の見た目で敬遠されがちだったのに対し、イコールアース図法はロビンソン図法に似た自然な曲線を保ちながら面積比はきっちり正確という、いいとこ取りの図法だ。
このニュースを聞いて真っ先に思い出したのが、2016年に書いたこの記事だった。あのとき書いたのは「メルカトル図法の世界地図で見ると日本ってなんだか小さく見えるけど、実際はけっこう大きいんだよ」という話。国連の決議はどちらかというとアフリカの名誉回復が主眼だけど、根っこにあるのは同じ問題だ――ぼくらが一枚の地図から抱く「国の大きさ」のイメージは、図法ひとつでいくらでも歪む、ということ。イコールアース図法が世界標準になっていけば、教科書や地図帳、Googleマップなんかで目にする「世界」の形も、今とはちょっと違って見えてくるかもしれない。

というわけで、ここから先は2016年に公開して2023年に一度手を入れた本編。メルカトル図法という「色眼鏡」を外すと、日本がどれくらい大きく見えてくるかという話をどうぞ。
歪んだ世界地図
日ごろよく目にする世界地図は、「メルカトル図法」で表現された地図です。


出典:Wikipedia
丸い球体の地球表面を、平らな面上に無理やり展開するため、どこかに歪みが生じます。
「メルカトル図法」は、2地点間を地球表面上で直線を引いたときに、直線方向と経線のなす角度が一定となるように展開した図法で、海図・航路図に用いられてきました。角度を保つ一方で、距離や面積に歪みが生じることになります。
例えば、北緯60度では赤道付近に比べて、長さが2倍、面積が4倍にもなります。北緯60度には、カナダやスウェーデンなどの国が位置します。
このように、地図上では狭く見える国が実際は広かったり、逆に広く見える国が実は狭かったり小さかったりします。
そこで、実際の国の広さを可視化できるサイト『The True Size Of …』が大変わかりやすいと聞きつけ、いろいろな国の本当の広さを確認してみました。左上に表示される検索バーに英語で国名を入力すると、その国が色付けされ、ドラッグして移動できます。
日本と○○の比較
日本を北へ南へと動かしてみます。
北へ行くほどこんなに広い日本に!


つづいて、日本をヨーロッパの横、大西洋へ移動させます。
意外と日本デカイなという印象。
イギリスが本州とほぼ同じ面積なのが、感覚的に理解できます。(実際そうです)
オランダは九州と同じくらい。
ちなみに、ドイツは日本とほぼ同じ。フランスは日本の1.5倍ほどだそうです。


それでは、日本は世界では何番目に大きいのでしょうか。
60位。
まぁ、近隣のロシア・中国、北米のカナダ・アメリカ、南半球のオーストラリアなどと比べれば、そんなもんかなぁと。


いや、しかーし!
島国ニッポン。
本州はなんと世界で7番目に大きい面積をもつ島なのです!
ちなみに、オーストラリアより広い面積をもつ陸地は「大陸」、それ未満は「島」に分類するそうです。


大国の比較
最後に、広大な国土をもつ国を比較してみます。
大国たちを南半球へトリップせさて並べてみます。
さて、どこの国か分かるでしょうか?


答えは、左から「中国」、「ロシア」、「オーストラリア」、「アメリカ」です。
あれ?案外大きな差がないな〜と感じましたが、みなさんはいかがでしょうか。
やっぱり地球儀を
地球は丸い。
ので、やっぱり丸い地球儀で見てみると、日本の国土のサイズ感は一目瞭然ですね。
我が家には小学生の少年がいるので、地球儀は勉強とインテリアの両面で役立っています!
当然ながら可搬性には劣りますが、やっぱり手元に地球があるとワクワクしますね。
一般的な安物の地球儀は、センスのないイマイチなモノが多いので、我が家の地球儀を含めて、デザインと機能性を両立するオススメの地球儀を紹介します。
地図に関連して、超オススメなのが「MAPS」。
ポーランドで人気の絵本作家夫妻が描いた地図に、勉強させれるのとほっこりするのと、大人もハマること間違いなし!
まとめ
よく目にする「世界地図」は、面積に歪みが生じる「メルカトル図法」で表現されています。
面積が正確に表示される地図サイト『The True Size Of…』で、日本の国土のサイズ感を検証し、日本の国土って案外広いんだなと実感してみました。
あなたも勉強と言いつつ、遊んでみてはいかがでしょうか。ナハ。



最後までお読み頂きありがとうございました!
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参考リンク
- 国連総会、地図移行促す決議案採択(AFPBB)
- United Nations votes 164-1 for Equal Earth map(Fox News)
- U.N. endorses map change to represent Africa more accurately(Washington Post)
- UN votes to adopt new map(CNN)
- The U.N. backs a new world map showing Africa in its true relative size(NPR)
- イコールアース図法(Wikipedia日本語版)
- Equal Earth projection(Wikipedia英語版)












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