教育向けOSである、Edubuntu 23.04を古いPCにインストールして、幼児と一緒に遊んでみました。
このブログでは、廃棄寸前の古いPCに、Edubuntuをインストールし、専用PCとして魂を入れ替える方法を紹介していきます。
「Edubuntu」とは
「Edubuntu」は「Ubuntu」をベースに開発されていたOSで、教育向けに最適化されたLinuxディストリビューションです。
教育向けとして、学校や家庭など教育分野で活用されるアプリ群をはじめから搭載しているOSです。
知育アプリでマウスやキーボードに親しんだり、ゲームで自然に算数を学べたりできます。
実は、Edubuntuは、いったん開発中止となっていたようです。
私は、7~8年ほど前にもEdubuntuを使う機会があって、それ以降の状況はウォッチしていなかったので、その間に開発中止になっていたとは知りませんでした。
この度復活に至った経緯は下の記事が詳しいです。
この恩恵に預かって、Edubuntuを活用するために、セットアップしていきたいと思います。
インストール手順
ここでは、OSイメージファイルをダウンロードし、ファイルを書き込んだUSB起動ディスクを作成し、古いWindows PCのデータを消し去って、新たにEdubuntu PC専用機を仕立てる手順をご紹介します。
まずは、インストール作業の概要は以下です。
- 1.~11.の作業で、ブート可能な起動ディスクを作成します。今回は不要なUSBメモリを一時的に活用してブートデバイスとしました。この作業は、普段お使いのWindowsPC上での作業を想定しています。
- 12.以降で実際にEdubuntuをインストールする手順を画面とともに紹介します。
1.公式サイトにアクセスし、サイト内の「Download」ボタンを押します。
公式サイト:
https://www.edubuntu.org/
2.表示されるダイアログで「Download Edubuntu 23.04」ボタンを押すと、ファイル保存ダイアログが表示されるので、保存先を指定します。
3.USBメモリを準備します。
今回は容量が32GBのノーブランド・メモリを使いました。
EdubuntuのISOイメージは、5GB以上ありますので、これを保存できる容量のUSBメモリを準備します。
4.「Rufus」というフリーソフトを使って、Edubuntuのブートメモリを作成していきます。まず、下のサイトにアクセスします。
5.インストールしなくても使用できるポータブル版の「Rufus 3.21 Portable」をダウンロードします。
6.USBメモリを作業用PCに挿し、ダウンロードした「Rufus」のExeファイルをダブルクリックして実行します。
7.表示されたダイアログボックス上で、「デバイス」に使用するUSBメモリが選択されていることを確認して、「選択」ボタンをクリックします。
8.ISOイメージファイルの選択画面が開きます。書き込むISOファイルを選択します。
ここの例では、ファイル名が「lunar-desktop-amd64.iso」となっていますが、現在は「edubuntu-23.04-desktop-amd64.iso」です。
9.次のような表示が出た場合は、内容をよく確認して「OK」ボタンを押して、次に進みます。
条件によっては表示されません。
10.フォーマットオプションの「ボリュームラベル」が自動で入力されてます。「スタート」ボタンをクリックすると、ブートUSBメモリの作成が開始されます。
11.無事に書き込みが終わると、ブートUSBメモリの完成です。
私の環境では13分もかかりました。ここまでで、作業用PCでの操作は終了です。
12.ブートUSBメモリを、EdubuntuをインストールするPCに挿し、起動させます。
13.BIOS画面が表示され、起動するディスクを選択します。
このBIOS画面はPCによって異なりますので、ご参考まで。
14.次の画面で「Try or Instsall Edubuntu」を選択します。
15.インストールの準備が始まり、インストール・ダイアログが表示されます。
16,画面の左の方で「日本語」を選択し、「Edubuntuをインストール」ボタンをクリックします。
17.「キーボードレイアウト」の選択。多くの場合は「Japanese」ー「Japanese」。
18.「無線」の選択。(今回は有線だったので、切り替え)
19.「アップデートと他のソフトウェア」画面。
「通常のインストール」を選択し、アップデートも一緒にやってしまうため、「Edubuntuのインストール中にアップデートしダウンロードする」にチェックしました。
20.「インストールの種類」画面。
今回はもともと入っていた古いWindowsを消して、上書きするので「ディスクを削除してEdubuntuをインストール」を選択。
既存環境を残したい場合は、ここでの選択はご注意ください。
21.書き込み確認。
22.時計等を合わせるため、住んでいる場所を選択。
実際は東京でなかったとしても、ここは「Tokyo」。
23.ユーザアカウントとパスワード、コンピュータ名を入力します。
うちの幼児の専用機なので、「自動的にログインする」を選択。
24.ようやくインストールが始まります。
25.インストール完了後に、ブートUSBメモリを外して、「今すぐ再起動する」をクリック。
26.起動して、初めの設定ダイアログで適当に入力すれば、晴れて準備完了!おつかれさまでした。
我が家のEdubuntu専用機
おまけ。
延命したご本人。with 自作の白ひげステッカー(^o^)
まとめ
教育向けOSである、Edubuntu 23.04を廃棄寸前の古いWindows PCに上書きインストールして、専用PCとして魂を入れ替える方法を紹介しました。
これから、うちの幼児と一緒に遊んで行きたいと思います。
最後に、Edubuntu開発貢献者の方々に感謝します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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