BS・CSパラボラアンテナを自分で設置してみたら簡単だった

基地(マイホーム)を建ててから、はや2年。

費用削減の観点からも、パラボラアンテナくらい、自分で設置できるぞ!

と意気込んだものの。

アンテナ本体は1年以上前に購入していたのですが、今回、重い腰を上げて、ようやく設置してみたら超絶簡単だったという話を紹介します。

ちなみに、地デジアンテナも自分で設置したのですが、さすがにこれは転居してから数日のうちにやりました。

目次

BS・CSアンテナを設置してできること

BS(Broadcasting Satellites)放送、CS(Communication Satellites)放送ともに、人工衛星からの放送波であり、この宇宙からの電波を受信するパラボラアンテナを設置することで、TV等で衛星放送を視聴することができるようになります。

私の場合、設置の目的は、BSフジ『所さんの世田谷ベース』を見ること。
だいぶ前に、こちらの記事でおすすめしてたのに、実は2年ほど視聴していなかった事実。。。

BSとCSは衛星放送なので、視聴するためには電波を受信しなければいけません。そのために必要となるのが白いお皿のような形をした「パラボラアンテナ」です。家の前やベランダなどに設置されているのをみかけたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

ここからは、BS・CSを視聴するために必要なアンテナについて紹介していきます。

取り付けたアンテナの概要

設置場所

陸屋根のペントハウス(塔屋)の壁に設置しました。

今回は、屋上なので作業時の足場は問題なかったので、屋根上や高所の壁に取り付ける際には、作業時の安全確保が重要です。

工具一覧

  • プラスドライバー
  • ペン(位置決め印用)
  • 電動ドリル(壁下穴あけ用)
  • ニッパー(ケーブル切断用)
  • ペンチ(ケーブルコネクタかしめ用)
  • スマホ

材料一覧

  • DXアンテナ本体一式
  • 取付金具
  • ビス
  • シリコンシーラント(充填剤)

アンテナ設置手順のポイント

ここからは、具体的にアンテナを設置していった手順を説明していきます。
はじめに4つのポイントをおさえて、全体の流れを把握します。

アンテナの設置場所の決定

アンテナは、南西上空の一点に静止した位置に見える人工衛星に向けます。
その方向が建物や樹木などに遮られない場所で、ベランダの手すりや壁などにしっかりと固定できそうな場所を選びます。
もし屋根上となりそうな場合は、安全上、DIYはあきらめて専門業者に依頼しましょう。
詳細は下記のJEITAの資料が参考になります。

また、ご近所さんのアンテナの向きや場所が参考になりますので、見回してみるのが手っ取り早いです。
あと、重要なのはアンテナケーブルの配線ルートをどうするか。
今回は配線済みのところに設置したので、最後の付録でこのルート計画は考察してみます。

角度調整

アンテナを放送衛星に向けるように角度調整します。

上下角はお住まいの地域により異なりますが、たいていはアンテナに目盛り等でガイドがついているはずです。
固定する支柱等がちゃんと垂直であれば、このガイドに従うことで問題ないはずです。

また、方位角は大まかに位置決めし、ケーブル接続までしたあとに、受信状況を確認しながら微調整することになります。

固定

主に、家屋の壁面やベランダ手すりに支柱や治具を取り付け、それにアンテナ本体を固定することになります。

ケーブル接続

アンテナケーブルの端末処理をして、アンテナ本体に接続します。

アンテナ設置の詳細手順

ここからは、具体的な作業手順をご紹介します。

パラボラアンテナの組み立て

アンテナの箱を開けて、中身を確認します。

アンテナを設置するとNHKのBS放送も受信できるようになるので、NHK受信契約を地上契約から衛星契約へ変更するよう促すハガキが同封されていましたので、契約内容を確認しましょう。

組み立てといってもお皿状のアンテナ本体と、お皿で反射した電波が集まる箇所に位置するよう突き出したコンバータとを接続するだけです。

上下角調整

上空の人工衛星に向かって、アンテナのお皿を向けるため、仰角(上下角)を調整します。

設置する前に、写真のようにアンテナ本体のガイドに従って、ネジを使って角度を調整し固定します。
お住まいの地域により異なります。今回は、東京地方に合わせた例になります。

位置決め

設置場所は、前述の通りで決定します。多くの場合には、高所での作業となるので、安全には十分留意してください。
今回は、陸屋根のペントハウス(塔屋)の壁に設置しました。しかも、ケーブル引き込みボックスでのケーブル配線済みなので、安全な状態でただ単に取り付けただけになります。


その中でも考慮した点は、アンテナはできる限り高い位置に、そして収まりの良いように、ケーブル引き込みボックスの中心と支柱ベースの中心を合わせるようにしました。油性ペンなどで印をつけると分かりやすかったです。

穴あけ

アンテナ本体を設置する、L字の支柱を壁に固定します。

その支柱は8つのビスで外壁に固定します。
そこでビスの下穴を開けます。ここは外壁の素材によって異なりますので、ご注意願います。

外壁に穴を開けるのは、正直なところ気が引けます。

シーリング

ビス穴と隙間から雨水が侵入するのを防ぐために、下穴にあらかじめシーリング剤を注入しておきます。

念のため、支柱のベース板の方にもシーリング剤をヌリヌリしておきます。

ベースをビス止め

しっかりと8箇所をビス止めします。

念入りにシーリング

ビスの上から、さらにシーリング剤をヌリヌリします。

アンテナ仮設置

支柱が固定できたので、とりあえずアンテナ本体を仮設置します。

方位角を後ほど調整するので、ネジは仮止めしておきます。

ケーブルカット

既設のアンテナケーブルはかなり余剰をとってもらっているようなので、完成時点をイメージしてカットします。

写真は設置後のもので、雨水がケーブルを伝って、ケーブル引き込みボックス内に流入しないように、ケーブルのたるませ方に注意します。

ケーブル芯線加工

被覆をむいて先端の芯線加工をします。

そして、仮設の状態ですが、アンテナ本体に接続します。

方位角調整

この仮設の状態で、一旦、BS・CSを受信するテレビをケーブルに接続して、放送波の受信状況をテレビの設定画面で確認します。

今回はHisense製テレビでの受信状況の画面を示します。

この画面を見ながら、方位角を微調整し、受信状況がもっともよい時の方位角でネジ固定します。
とは言っても、一人でテレビの画面を見ながら調整できる作業環境はほとんどないでしょう。
二人で声掛けしながら微調整できればよいですね。

今回はアンテナ設置位置とテレビの設置位置は遠かったですが、一人で工夫して作業したので、ご紹介します。

まず、息子のスマホを奪います。

息子のスマホと私のスマホでLINEビデオ通話を開始します。

スマホのカメラでテレビ画面が映る位置に息子のスマホを固定し、私のスマホを持ってアンテナ設置位置に移動します。

ご察しの通り、スマホのLINEビデオ通話を通して、テレビに映る受信状況を確認しながら方位角を微調整します。
方位角の変更と、テレビの受信状況は若干のタイムラグあるので、ゆっくりと作業し、もっとも受信状況のよい場所を探りましょう。

スマホが2台あって、Wifi接続できる環境等であれば、完全に無料でできる方法です。

耐候性の確認

パラボラアンテナはお皿の形状なので、台風などの強風により、角度がズレたり、最悪の場合に外れて落下する懸念があり不安です。また、雨水の壁面内への侵入も不安です。

設置してから約半年、台風の季節を過ぎて、今のところ全く問題ないので、この先もおそらく大丈夫でしょう。

BS・CSアンテナの追加設置の場合

今回は、アンテナケーブルが配線済みの環境でアンテナを設置しました。

一方で、あとからパラボラアンテナを追加設置するには、アンテナケーブルをどこから宅内に引き込んで、宅内でもどう配線するかを考慮する必要があります。

宅内引き込みでは、外壁に穴を開けるのが躊躇なくできるのであればよいのですが、下記のDXアンテナのWEBページが参考になります。

エアコンの配管ダクトを利用する方法や、扉やサッシの隙間を通すフラットケーブルを使用する方法があります。

また、地デジアンテナが既設ですぐ近くにあれば、混合器で地デジ信号とBS・CS信号を混ぜて、1本のケーブルで宅内に引き込み、テレビのところで、分波器を使って地デジ信号とBS・CS信号に分け、テレビに入力する方法があります。

まとめ

BS・CSパラボラアンテナを自分で設置したら超絶簡単だったという話を紹介しました。

アンテナ本体や固定器具以外に必要な材料や工具も少なく、微調整も楽な方法を編み出しました。

これで、BSフジ『所さんの世田谷ベース』がタイムリーに見れる環境が整いました。

DIYですので、すべて自己責任ですが、挑戦してみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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