“サッカーノート活用術” 第4回:試合をデータで振り返る

"サッカーノート活用術" 第4回:試合をデータで振り返る

「今日は良い試合だった」で終わらせない。データで振り返る試合の記録術

前回、「サッカーノート活用術」第3回では、目標をシーズン・月次・今日の3段階に分解する方法を紹介しました。練習の目標は、これでだいぶ具体的になったと思います。

今回は、練習ではなく「試合」の振り返り方について書きます。試合は練習と違って、感情が動く分だけ、振り返りが感覚的になりがちです。「今日は良い試合だった」「今日はダメだった」で終わってしまう。実はこれ、40年やってきた自分自身も、長い間そうでした。

目次

感覚の記録は、意外とあてにならない

試合直後の感想というのは、実はかなり不安定です。勝てば「良い試合だった」、負ければ「ダメな試合だった」と、結果に感情が引っ張られてしまう

ところが、内容を細かく見ると、負けた試合の中にも良かったプレーはたくさんあるし、勝った試合の中にも改善点は山ほどあります。感覚だけで振り返ると、この細かい部分がすべて結果の印象に塗りつぶされてしまうんです。

これに気づいたのは、たまたま何試合か、プレーの内容を数字でメモし始めたときでした。「トラップのミスが何回あったか」「相手にボールを取られた回数」「シュートまで持ち込めた回数」。数字にしてみると、負けた試合でも自分のプレー自体は改善していることがあったり、逆に勝った試合でも同じミスを繰り返していたりすることが、はっきり見えてきました。

何を記録すればいいか

とはいえ、細かく記録しようとしすぎると、それ自体が続かなくなります。最初は次の3つくらいで十分です。

  • その試合でのプレー時間ポジション
  • 良かったプレーが起きた場面(何回あったか、どんな場面だったか)
  • 同じミスが起きた場面(何回あったか、どんな場面だったか)

ポイントは、点数や勝敗ではなく「場面」で記録することです。「4対2で負けた」だけでは何も分かりませんが、「相手の速い縦パスに対して、2回とも準備が遅れてマークを外された」と書いておくと、次の練習で何を意識すべきかが一気に明確になります。

対戦を重ねると見えてくる傾向

これは記録を続けてきたからこそ分かったことですが、同じチームや似たタイプの相手と何度も対戦していると、記録を見返したときに、自分の傾向がはっきり見えてきます

たとえば私の場合、フィジカルの強い相手と対戦した試合を見返すと、毎回同じタイミングで足が止まっていることに気づきました。1試合だけを振り返っていたら、単なる「その日の調子」で片付けていたと思います。ですが、数試合分並べて見ることで、初めて「これは調子の問題ではなく、対応の仕方の問題だ」と分かりました

試合の記録は、1回1回の振り返りとしてはもちろん、数ヶ月分、数十試合分をまとめて見返したときに、本当の価値が出てきます

futbozuNoteでは、試合記録を積み上げて見返せるようにしています

サッカーノートアプリ「futbozuNote」には、この「積み上げて見返す」という発想をそのまま機能にした、試合記録の仕組みがあります。

  • 試合ごとに、プレー時間・ポジション・良かった場面・課題の場面を記録
  • 過去の試合記録を一覧で見返せるので、同じ課題が繰り返されていないか確認しやすい
  • 記録を重ねるほど、自分の傾向が見えてくる

1試合だけを振り返るためのツールではなく、積み重ねた記録を見返すことに意味があると考えて作った機能です。紙のノートでも同じことはできますが、ページをめくって探す手間を考えると、こうした記録の方が振り返りやすいと感じています。

次回予告:保護者とコーチの関わり方

練習も試合も、自分ひとりで振り返るだけでなく、まわりの大人がどう関わるかによって、続けやすさも成長のスピードも変わってきます。次回は、保護者やコーチとして、サッカーノートにどう関わるのが良いかについて紹介します。

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