「なんとなく」で終わらせない。サッカーノートで練習の質が変わる理由
サッカーを始めて、かれこれ40年になります。
少年団でボールを追いかけていた頃から、学生時代、社会人になってからの草サッカー、そして今も週末はグラウンドに立っています。長くやっていると、自然といろんなタイプの選手を見てきました。
センスだけでどんどん伸びていく選手。真面目に練習しているのになかなか結果が出ない選手。そして、ある時期を境に急に化ける選手。
40年やってきて実感しているのは、最後の「化ける選手」に共通しているのが、必ずしも運動能力の高さではないということです。共通していたのは、「自分のプレーを振り返る習慣」を持っていたことでした。

今回から数回に分けて、その振り返りの習慣、いわゆる「サッカーノート」の書き方・続け方について、自分自身の経験を交えて紹介していきます。第1回は「なぜサッカーノートを書くと上手くなるのか」という、そもそもの話から。
「なんとなくプレーしていた」自分と、言語化していた自分の差
正直に言うと、私自身、若い頃はノートなど書いていませんでした。練習で感じたことは頭の中に残るはず、と思っていましたし、体で覚えるものだと信じていました。
転機になったのは社会人になってからです。仕事で「振り返りを言葉にする」習慣が身につき、それを試しにサッカーにも応用してみたところ、明らかに練習の質が変わりました。
同じ練習量、同じ試合数をこなしていても、その日感じたことをその場で言葉にしていた時期と、なんとなくプレーして終わっていた時期とでは、半年後の自分のプレーがまったく違いました。
体は正直で、感覚は毎回そこにあります。ただし、それを言葉にしない限り、翌日にはほとんど忘れてしまいます。言語化しないままだと、次の練習でもまた同じような感覚を繰り返すだけになりがちです。逆に、その日のうちに一度言葉にしておくと、次の練習でやることが具体的になっていきます。
なぜ「書く」だけでこんなに効くのか
これはサッカーに限った話ではなく、仕事でも同じですが、人は書き出すことで初めて、頭の中の曖昧な感覚を整理できます。
- 良かったプレーを書こうとすると「なぜ良かったのか」まで考えることになる
- 改善点を書こうとすると「具体的に何が原因だったのか」を掘り下げることになる
- 次の目標を書こうとすると「今日の自分に何が足りなかったのか」が見えてくる
つまりサッカーノートを書く時間は、単なる記録ではなく「今日のプレーを振り返り、次につなげるための思考の時間」そのものです。
書くこと自体は5分もあれば十分です。大事なのは、その5分を「なんとなく」で終わらせず、自分の言葉にする習慣を持てるかどうかです。40年やってきた今でも、これは変わらないと感じています。
今、子どもたちを見ていて思うこと
自分の子どももサッカーをやっているので、今は選手としてだけでなく、親・コーチとしてもグラウンドに立つ機会があります。
同じ年代の子どもたちを見ていても、やはり感覚は同じです。なんとなく練習をこなしている子と、練習後に「今日はここが良かった」「ここができなかった」と自分の言葉で話せる子とでは、半年後の伸び方が違います。
これは才能の差というより、習慣の差です。だからこそ、早いうちから「振り返りを言葉にする」習慣を持てるかどうかは、上達のスピードに直結すると、40年の経験から確信を持って言えます。
次回予告:三日坊主にならない書き方
ここまでで「書くことの効果」は伝わったと思います。ただ、多くの人がつまずくのは「続けられるかどうか」です。実際、自分自身も何度もノートを書くのをやめてしまった時期があります。
次回は、実際に続けやすいサッカーノートの書き方・フォーマットについて、自分の失敗も含めて具体的に紹介していきます。



紙のノートでも、アプリでも、大事なのは「書く」という行為そのものです。まずは今日の練習後、5分だけ振り返りの時間を作ってみてください。










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