「この夏、ホホジロザメに遭遇する」日本初公開!ホホジロザメ成魚の全身液浸標本!
『海のハンター展』
こんな触れ込みで、カハクこと東京上野にある「国立科学博物館」から一通のメールが届いたのは、6月のこと。
ホホジロザメといえば、映画「ジョーズ」のモデルとなり多くの人が知っている海の殺し屋と呼ばれるサメ。
しかし、世界的にも運搬や飼育が難しく、現在ホホジロザメを水槽で飼育している水族館はないそうです。国内では、2016年1月に沖縄県の美ら海水族館でホホジロザメの展示を開始しましたが、わずか3日で死亡してしまったとのことです。
そんなホホジロザメを液体標本で間近に見れるチャンス!
ということで、小学生の少年とともに展示会に行ってきました。
しかし、この展示は2016年10月2日(日)に閉幕しています。
33万人を超える来場者数で、大好評だったそうです。
開催期間中にこの記事をUPしなかったのは、それなりの理由がありまして。。。
『海のハンター展』って?
出典:NAVITIME
生命の起源とされる広大な海には、多種多様な生物たちが住んでいます。
今回の展示は、脊椎動物を中心に「食う・食われる」の捕食関係のピラミッドの頂点に君臨するハンターたちを中心に、時代や海の領域に分類し、162点の貴重な標本展示と映像で詳しく説明してくれます。
なんといっても展示の目玉は、海の殺し屋「ホホジロザメ」の液体標本、新生代の「カルカロドン・メガロドン」の全身復元模型。
さて、さっそく行ってみよう!
太古の海のハンターは巨大なプレデター
第1章では、現在の海のハンターの祖先となる古生代~新生代の脊椎動物の系統進化が紹介されています。
そこでハナからこいつが目に飛び込んできた。
グ、グロい。。。
「ミツバヤツメ」というウナギの仲間の口元の模型が展示されています。
アゴがなく口の中に多数の歯があるのが特徴のようで、こんなグロいのが古代には生息していたのかとゾッと。
さらに、説明のプレートをよくみると、「現生」とのこと。
ん?
いま生きているってこと? ゲゲゲ〜
つぎに、いよいよ古代の大型ハンターのゾーンへ。
メガロドンは、なんと約17m!
なんだ、ガンダムと同じくらいの大きさじゃないか!!コア・ファイターも丸呑みですな。
そして、全長12.5mの新生代の「カルカロドン・メガロドン」の全身復元模型。
でかーーーーー!!
大型ハンターたちにワクワクしてきました。
大海原のハンターたち
第2章は、「深海」「極海」「外洋」「浅海」の4つに分けて、各生息域の食物連鎖と、その様々な種を標本で紹介しています。
サメ好きにはたまらないゾーンもあります。
そんななか、これまでの展示では見られなかった陰影が遠くの方に。もしかして、
バナナマンの日村さん!?おはようございまーす。(失礼しました)
超巨体の正体は、「ミナミゾウアザラシ」でした。
さて、いよいよ今回最大の目玉、日本初公開の「ホホジロザメ」液体標本へ!
圧巻!!!!!
全長3.2mのホホジロザメの成魚を液浸標本にしたケースは、世界中に例がなく貴重らしい。
内臓や筋肉など生物の形がしっかりと保存されていて、歯もよく見えるように口は半開き。
水槽の中を泳いでいるかのようなに、本物をじっくり観察できます!
すぐ横では、メイキング・ムービーがナレーション付きで上映されています。
ハンターたちの驚くべき武器
第3章は、驚きのハンティング方法を紹介しています。
なかでもものすごいのは、「ダルマザメ」という比較的小さなサメが持つハンティング方法。
クジラなどの大型魚類を襲い鋭い歯でかみついたかと思うと、体をねじって回転し、なんと肉をえぐり取るのです!
ダルマザメにえぐられたカジキの体にボコボコとトンネルのような穴があいた写真も展示されています。
そして、今回の海のハンター展監修者のイチオシで、アイドル的存在の「ミドリフサアンコウ」。
はい、ぶちゃいくで愛くるしい姿です。
おでこにはエサをおびき寄せるための控えめな釣り竿がついています。
ヒトも海のハンター
豊かな海の恵みで暮らしている私たちヒトもまた「海のハンター」です。
ヒトと海の共生について考えるのが、第4章です。
クロマグロの完全養殖やニホンウナギに関するトピックを紹介しています。
近年、高い改革力と技術力で志願者数トップにまで躍進した近畿大学が、長い年月をかけ成功したクロマグロの完全養殖が目玉です。
デジタル水族館「泳げ!マイハンター!」
こうして展示はすべて見つくして会場を離れると、つぎはお土産コーナー。
とその前に、ちょっとだけ参加型のアトラクションがあります。
専用の紙に描かれているさかなを塗り絵したり、ハンターを自ら描きます。
おや?
さてさて、これを係員がスキャナーで読み込むと、
大きなスクリーン上のデジタル水族館で、マイハンターがお魚たちと一緒に泳ぎ出します!!
「ママ〜、へんなおさかながおよいでいるよ。」
「きもちわる〜い。」
「あれ、なんかヤバくね。」
そう、「シーマン」を水槽に解き放ってしまったのは、私です。すみませんでした。
我が家の少年含め、いまの子どもたちは、「シーマン」を知らないようです。当たり前か。
でも、何もルールは破っていませんよ。大人ですもん!
だって、専用用紙がWEBで事前にダウンロードできるようにするのがいけないんだ。
(もしかしたら知財権なり商標権なり侵害してそうですが)
他のマイハンターたちよりも長い時間、悠々と泳いでいたように感じたのは私だけでしょうか。。。満足
まとめ
国立科学博物館で開催された「海のハンター展」で遭遇したホホジロザメ、シーマンのお話でした。
その後、最強の海のハンターを見て満足した、小学生の少年はアイスを狙うハンターの眼に豹変していましたとさ。
「泳げ!マイハンター!」では、「およげたいやきくん」にした方が、小学生受けが良かったかな。ニヤリ。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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