基地づくり(家づくり)にあたり、基本コンセプトは「田舎の民間宇宙基地」として、情報収集を進めてきました。
具体化が進まずただただ時間だけが過ぎていくので、今回は「時間的」な側面として、基地づくりの流れ、各ステップでのポイントやかかるお金をリマインドしておきます。
大きく11ステップに分け、それぞれの工程を確認していきます。まず先に、一般的な注文住宅の家づくりを参考に、ステップごとで実際にどのくらいの時間を要しているのかを確認すると。
- Step1~Step3:約4カ月
- Step4~Step5:約2カ月
- Step6~Step8:約3カ月
- Step9~Step11:約4カ月
トータルで1年以上かかります。結構時間かかるなぁー。
それでは、いち個人が基地と称した住宅を建てる際のステップを順番に見ていきます。
Step1.土地・会社探し
基地(家)を建設する土地は所有していないので、土地探しから始めます。
インターネットや情報誌、不動産会社で土地情報を集めます。
建設会社によっては土地探しからサポートしてくれるところもあるようなので、土地探しと建設会社探しを並行して進めていけそうです。
押さえポイント
土地は地域ごとに建てられる建物の種類や高さなどが決まっています。
建築面積や延床面積が敷地の何%までなどという法規制もあるため、購入前に入念に確認します。
Step2.申し込み
希望の土地を見つけたら土地の売主に購入申込みをします。
建物と一緒に土地の代金も住宅ローンで借りる場合、建物のラフプランと概算見積もりが必要になるため、このステップまでには建設会社の候補を絞っておく必要がありそうです。
費用
地盤調査費
目安:5万円~10万円程度
主にスウェーデン式サウンディング試験という方法で、敷地の数カ所を調べて地盤の状態を診断します。売主の許可があれば土地購入前に実施することも可能のようです。
土地申込金
目安:5万円~10万円程度
土地の購入申込み時に、その証拠として支払うことがあります。売買契約が成立すれば契約金の手付金に充当され、不成立の場合には全額返還されます。
押さえポイント
地盤調査で、地盤改良工事の必要性があると診断された場合には、別途その費用がかかります。工事費が数十万円から数百万円単位でかかることもあるようなので注意が必要です。
私の場合は、そもそもそのような土地は選外とするようにします。
Step3.ローン検討・事前審査
費用は住宅ローンで補います。
住宅ローンの借入先を検討し、事前審査を申し込みます。その際に必要な書類は、土地・建物それぞれの契約書(見積書)、本人確認資料、収入を証明する書類など。依頼先により異なるので、事前に確認しておきます。
押さえポイント
親などから財産贈与を受ける際にかかる贈与税が、家の新築時には最大1200万円まで(消費税8%の場合)贈与税がゼロになる特例措置があります。これを頭金に充てて返済計画が楽になるさせることも一考。
Step4.プランニング
建設会社を決める前に、建物のラフプランを作成してもらいます。
そのプランのまま基地が建つわけではないですが、土地代金も建物と一緒にローンで借りる場合、この概算見積もりの金額を提出することになります。
費用
プラン作成費
目安:10万円程度~
依頼先候補によっては、契約前にプラン作成費が必要な場合もあるようです。最初のラフプランは無料で、2回目からは実費が必要など、会社によってシステムが異なるようです。
押さえポイント
基地を利用しているシーンを具体的に想像し、間取り図上に動線など書き込んで具体的に検討してみます。その前に、PCのシミュレーションソフトなどを使って、自分でプランニングしておくほうが良さそうです。
Step5.見積もり依頼
候補の建設会社にラフプランを依頼するときに、同時に概算見積もりも出してもらいます。
複数の会社のラフプランと概算見積もりを比較検討し、候補の会社を決めたら、その1社とさらに詳細プランを練っていきます。
押さえポイント
基本的には相見積もりします。その際に各社に同じ希望条件を伝えて見積もってもらうことが大事ですね。
Step6.工事・土地契約
売主との間で土地の売買契約を交わします。
さらに建設会社との間でプラン・見積もりが確定したら、工事請負契約を交わします。
このときに契約金を支払い、今後さまざまなタイミングで複数回に分けて建築費を支払っていくのが一般的です。
費用
契約金
目安:建築費の10%程度
依頼先の建設会社に支払う建築費の一部。建築費の10%というのは目安であり、建設会社によっては分割の割合が異なるのできちんと確認します。
工事請負契約印紙税
目安:1万円~3万円程度
印紙税は契約書に印紙を貼って収める税金。工事請負契約の場合、請負契約が1000万円超5000万円以下の場合1万円、5000万円超1億円以下の場合3万円。
土地の手付金
目安:土地代の10%程度
土地の手付金は売買契約時に買主から売主に支払うもの。引き渡し時に売買代金に充当され、残金を支払います。自己都合での契約解除の場合は手付金は返還されません。
押さえポイント
住宅ローンが実行されるまでの間、土地代や建物の支払いの必要が生じたときは「つなぎ融資」として前借りができます。ただし、利息は住宅ローンよりも高めなので注意が必要です。
Step7.建築確認申請
建設会社との契約後、プランの詳細が決まると、そのプランが建築基準法に合致しているかどうかを役所にチェックしてもらいます。
これ以降にプラン変更があると、再度申請するための時間と費用がかかるため注意します。
費用
建築確認申請費
目安:10万円~20万円程度
役所などに申請する建築確認申請は建設会社が代行してくれるケースが一般的ですが、申請費、図面作成費を含む代行費用がかかることも。住宅の規模により費用は変わるようです。
押さえポイント
建築確認では建物が建築基準法に合致しているかなどが確認されます。申請後に窓の大きさなど、建築基準法にかかわる部分の変更は難しくなるのでよく検討する必要があります。
Step8.ローン正式申し込み
建築確認をクリアしてプランが確定したら、住宅ローンの申し込みを行い、本審査を受けます。建設会社が代理提出することもあります。
土地代の支払いなどでつなぎ融資が必要な場合は、支払いのタイミングに間に合うよう調整が必要です。
費用
ローン申し込み印紙税
目安:2万円~6万円程度
住宅ローンの契約を結ぶ際に、契約書に印紙を貼る形で支払います。借入額が1000万円超5000万円以下の場合2万円、5000万円超1億円以下の場合6万円。
土地残金
目安:土地代により異なる
引き渡し前に、手付金を引いた土地代の残金を支払います。土地購入には土地代に加えて仲介手数料(土地代の3%+6万円が上限)、登記費用などの諸費用がかかります。
押さえポイント
民間の金融機関のローンは、一般的に審査時や申込時ではなく「実行」時の金利が適用されます。申し込みから入居までの期間が長い場合、金利の動向を確かめたほうがよさそうです。
Step9.着工
近隣へのあいさつ後、隣家や道路との位置関係を確認する地縄張り、工事の安全を祈願する地鎮祭などを行ない、着工。地鎮祭は省く場合があるので家族と相談しましょう。実施する場合、準備を代行してくれる建設会社もある。
費用
着工金
目安:建設費の30%程度
工事開始前に、建設費の一部を支払うのが一般的。住宅設備・建材など材料の手配に充てられるなど、工事着手のための前払い金的な性質を持つお金だと考えて良いでしょう。
地鎮祭費用
目安:1万円~5万円程度
実施する際は、神主さんへの謝礼、お供え物などの費用が必要です。差配は建築会社に手配してもらえることもあります。また、近隣あいさつの手土産代も忘れずに。
押さえポイント
地鎮祭や上棟式は必ず実施すべきものではありません。最近は省略、または簡略化して行われることが多いようですが、家や地域の風習などに合わせて判断したいですね。
Step10.上棟
上等とは、骨組みができ屋根に棟木を載せること。家の骨組みが完成したことを祝い、無事完成することを祈って、上棟式を行うかも検討します。また、工事中は時々現場に行き、工事の進行状況を確認するようにしましょう。
費用
中間金
目安:建設費の30%程度
上棟の際など、工事の中間で建設費の一部を支払うこともあります。金融機関にローンを実行してもらうか、つなぎ融資を利用するか、事前の相談が必要となります。
上棟式費用
目安:10万円程度
実施する場合、職人さんへのご祝儀がかかります。上棟式の後に宴会を行う場合、その飲食費用も必要。また、工事中のお茶出しをする場合はその費用も。
押さえポイント
工事費は、契約時、着工金、中間金、残金と4つのタイミングに分割して支払うのが一般的。支払いのタイミングと、金額の割合は建築会社によって異なるので要確認です。
Step11.完成・引き渡し
完成!
竣工検査に立ち会い、新居をチェック。もし不具合があった場合は建設会社に相談。
金融機関でローンの実行、登記などは、建設会社が主導で進めてくれます。新居の鍵を受け取り、転居します。
費用
残金
目安:建設費の30%程度
支払い済みの契約金、着工金、中間金を除く残りの建築費をすべて支払います。つなぎ融資を受けていた場合は、このタイミングで利息を含め、住宅ローンで精算するします。
ローン諸費用、家具、引越し代
目安:200万円程度
ローンの事務手数料や火災・地震保険料、登記の登録免許税などがかかります。他にも家具・家電の購入費、引越し代などを忘れずに用意しておきたいですね。
押さえポイント
竣工検査では、建設会社と施主が一緒に家を確認します。例えばドアがスムーズに開くか、クロスのはがれや床に傷がないかなどを確認し、設備の使い方の説明を受けます。
まとめ
基地づくりの流れ、各ステップでのポイントやかかるお金をリマインドしてみました。
まずはどういう基地にしたいかを明確にするため、いろいろと妄想しているので、その辺りもご紹介していきたいと考えてます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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